「俺は、君のような天使にずっとそばにいて欲しいんだ」 君は自棄になってそんな台詞を吐いてみた。
途端に周囲の視線が冷たいものになっ ている事に気付く、諦めのため息をつく者まで出ているではないか。
「あーあ、言っちまったよ」 「可哀そうに、まだまだ若いのに」
「この世界の絶対の掟も知らずにそんな台詞を吐いてしまうから…」 口々にそんな言葉が飛び出してくる。
「…著作権という言葉を、ご存じですか?」 にこやかな笑顔と共に『天使』は巨大なチェーンソーを振り降ろす。自らの断末魔
の絶叫、それが君がこの世で最後に耳にした音だった。