年末というのは人々の財布の紐も緩みがちだ。
たとえ不況のど真ん中であっても縁 起物には金をかけるし、お節料理にこだわる者も少なくない。
企業は消費者の心を引 き付ける魅惑的な商品を送りだし、気がつけば君は年末を快適に過ごすための大事な
資金を使い尽くしてしまっていた。
本やCD、ゲーム機では時間を潰せても空腹を癒 すことは出来ない、町中には空腹を誘う甘栗を焼く匂いが立ちこめている。
今買った ケーキで正月三が日を過ごす君は浪費した自分を責めていた、せめて銀行で金を引き
出してから買い物をすれば良かったのに!